イタリアンな生活
2011.11.13 Sunday
先立て、久々に雨が降り、トレンチコートが必要な風のひどいものでした。そこでイタリーからイギリスに転勤したときに実感した、イギリスのトレンチコートのデザインについて急に思い出し、皆様にご披露。
代表的なバーバリーのコート、一見可愛くもなんともなく、フランスやイタリーでは値段も高くデザイン性が乏しく、女性では着る人も少なく・・・。
とイギリスに住んでいたある日、朝から雨だったのでイタリーで購入したロメオジッリの背中にたっぷりフレアーのあるコートを着て出かけたところ、着ていた服はすっかりびしょぬれになりコートの役目を果たさず。
そう、イギリスは日本と同じく、海に囲まれてともかく風が猛烈に吹きすさぶのです。イタリーのおしゃれなコートもフレアーが風で捲し上げられ、雨コートの役どころか、傘を持ってバッグを持って手が足りないのにコートが膨れ上がって歩くのも大変でした。
バーバリーのストレートなコートはこの国には必要性があり生まれているのだと実感。フランスやイタリーでは風が吹くことはめったにないので、ひらひらしたおしゃれが楽しめるのですね。
2011.09.22 Thursday
イタリーの地方の古典的なお菓子のご紹介です。
アペリティフなどによく出てくるスナック菓子のように見えるのですが、れっきとしたイタリーのかかと部分：プーリア地方を代表するお菓子 タラッリ。一度食べ始めると止まらない美味しさ。オリーブオイルのほのかな香りと歯ごたえは、日本人好みです。
スーパーマーケットには置いていないので、こんな美味しいのに地方の物産を扱うお店に行かないと購入できないのが少々不満。下はミラノのドゥオモそばにあるお店の店内。店主は冗談ばかり言って、いつも皆を笑わせるのが趣味のようなおじさんです。ここに来るとイタリア中のお菓子が揃っています。この店ほどではありませんが、以前ご紹介したミラノのデパートリナシェンテの最上階でも地方のお菓子が購入できます。
イタリーのお店にはめずらしくごちゃごちゃしたウインドウで、よく知らないときは変な店だと思い入ったこともありませんでした。しかし現在はお土産探しには最高に重宝しているお店です。
2011.09.12 Monday
春から夏にかけてイタリーのピッツェリアは、店舗前の歩道に日よけをつけてテーブルを並べ、夜9時過ぎまで明るい太陽の季節を満喫させてくれます。
ピッツェリアといえども、イタリー人のおしゃれなセンスは相変わらずで、昨秋から流行っているグレーのカラーを基調にしたリネンのテーブルクロスで手前のテーブルはクリームのクロスをあわせ、奥のテーブルはピンクをコーディネート。
ナイフとフォークとナプキンをこんな風に↓セッティング。
マナーにうるさいちょっとお堅いイギリス人では、できないセッティングです。
おしゃれな店は炭酸入りのミネラルウォーターも、サンペレグリーノではなく、スルジーバというトレンティーノ（Trentino)地方のボトルの水です。
2011.08.31 Wednesday
自宅でピザを作る際の必需品オレガノを、ミラノの公設メルカートの総菜材料店で購入してきました。シチリア島直送なので香りがいたってフレッシュ！日本では栽培しない限り入手困難です。
ピザ作りのときは缶詰のカット済みトマト一缶に対し、オレガノ大匙2杯は必要なので日本で市販されているビン入りでは、一回でなくなってしまいます。
今まではコストコのマコーミック業務用（ピザ作りしない限り一般家庭では使いきれない量です）を使用していたのですが、きれてしまったので現在はこのイタリ‐製オレガノでピザ満喫です。
2011.08.13 Saturday
イタリー男性の甘い物好きは有名ですが、エスプレッソにもたっぷりお砂糖を入れます。あの小さいエスプレッソのカップにお砂糖2袋なんて常識！最近のミラネーゼのおしゃれなコーヒーの飲み方は、下の写真の通りハチミツをお砂糖の代わりにいれること。
以前急に夫が蜂蜜・蜂蜜と騒いでいたわけが、コレでようやくわかりました。
写真のサラダテ（ティールームのこと）はサンバビラ広場のサンバビラ教会を正面に見て、通りをはさんで右隣にあります。
コーヒーが美味しいところは色々ありますが、ここは本当に美味しいのでお勧めです。
ゆっくり座る場所のないのが通常のバール（カフェのこと）ですが、ここは内部もsala da teサラダテというぐらいで、ちょっとフランスぽくゆったりとして、落ち着けます。
2011.08.10 Wednesday
休業中の7月末から8月はじめにかけて、ミラノ・パリと出かけましたが、自宅がパリ・ミラノにない今、住み慣れていただけにホテル代もなんだかもったいなく、ミラノでは以前の住まいの近くにあるミニホテルに宿泊。地下鉄WAGNERをおりてすぐそばMARGHERA通りにあるHOTEL MARGHERA。
食堂は改装したばかりでモダンなかんじ。
もちろんインターネットで予約できます。いつもネット予約しますが、その方がたいてい良い部屋にはいれるので、お勧めです。
外観はフランス同様取り壊しが出来ないので、古めですが、内部は改装したばかりでバスルームもゆったりして ツインで一部屋8000円少々。
朝食つきで一人4000円ぐらいなのに、冷蔵庫付きでお部屋はとてもきれい！フランスではちょっと考えられないぐらいのお値段とお部屋の広さと清潔感です。
2011.08.05 Friday
タッセルをイタリー語ではパッサマネリアといいます。
下の写真はお店のショウウインドウですが、今年はイタリーが都市国家から共和国になって150年という、お祝いの年にあたり、いたるところで国旗モチーフの飾りがウインドウをにぎわしています。
ミラノにあるタッセル専門店として有名なお店。何度か足を運んでいるものの、その品揃えがあまりにも凄く、中に入っても目的がないと購入が出来ない為うろうろしていつも帰る羽目に。
イタリアでは特にこうした専門店は、一人一人順番にお店の人が何を欲しいか訊いて、商品を出す為、飾ってあっても勝手に触れない、取れない、といったシステムです。
買う目的がはっきりしていないと、買えないのです。
高級な商品ばかりで、圧倒的にシルク素材のコードやタッセルガ多く、フランス製も数多くあります。意外とシンプルなものがないので、兎も角ゴージャスなフリンジやタッセルに目を奪われてしまいます。
内部の写真を取るのはご法度ですが、今回は友人と一緒に結構お買い物をしたので、オーナーの許可を得て店舗内をワンカット。
2011.07.01 Friday
カルタフィオッこのアトリエのあるアークタウンは、ここが千葉県なの？？といらした方どなたもびっくりする、南欧風の建物と石畳に噴水、そしてパティオがあるかわいいショップタウンです。
ここにあるイタリアンレストランのオーナーは家庭菜園作りもお上手で、種をまいて育てたアーティチョークがすっかり育ち、丁度今花が咲いています。
いつ食べてしまうのかとっても気になっていたのですが、いつしかお花の観賞用になっていました。フランス語ではアルティショと呼ばれ、イタリーではカルチョッフィと呼ばれています。イタリー人はもう大好きで、新鮮なものは薄切りにして生で食べます。とはいえ、たけのこのように、この外側の花弁のようなものを一つ一つむいて中の芯の部分を食べるので、こんなに大きいはずが、せいぜい親指の長さぐらいにまで小さくなります。
とっても鉄分が多いので、皮をむく指先が黒くならないよう、レモンを絞ったお水に指をつけてはむいていくので、この手間ゆえに、アーティチョークの料理を注文するとお値段が少々張ります。
季節になるとカルチョッフィのリゾット、ピッザ、カルパッチョ、と日本ではあまりお目にかからないのですが、イタリーのレストランでは季節料理として必ずメニューにのります。やみつきになるほど、おいしいので、お勧めです！
2011.06.26 Sunday
朝食には欠かせないジャムは、限りなくいろいろな種類があります。とりわけ私が好きなのはイチジクのジャム。
しかし、イタリーで珍しく美味しいジャムを発見。日本では入手可能かわかりませんが、かの日本橋三越にも見当たらず・・・。写真はカッシーナ マルケーザの製品。
イチジクにバルサルミコを加えて作った珍しいジャムです。酸味と甘味が何ともいえず、もしかして乾燥イチジクにバルサルミコを加えたら出来るのではないかと、試作を考えています。
何年か前、光文社発刊のMARTという雑誌で海外在住マダムのページを立ち上げ（いまだにとっても人気のあるページで、当時は世界中の海外在住マダムにお世話になりました）、2年近く取材をしていたのですが、その際カナダに在住している方が教えてくれたバルサルミコの秘密。これを応用すると、きっと美味しいジャムが出来るのではないかと考えています。
バルサルミコの秘密とは
安いバルサルミコに黒蜜（黒糖）を加えると何年ものといわれる超高級バルサルミコの味に変身。見た目もとろりとした10年ものぐらいに・・・。日本人だから思いつく 黒糖 の発想に星★★★をあげたい！
というわけで、乾燥イチジクを黒糖で煮込んでバルサルミコを更に加え、しばらく煮込もうかとひそかに計画中です。
出来たらお披露目いたします。
2011.06.15 Wednesday
すっかり放射能汚染されてしまった、関東平野の作物は何か心配で、お家の中でも発育する野菜の種をまいてみようかと、ふいに思い立ちました。
イタリーでもフランスでもサラダに欠かせないルッコラの葉はすぐ成長するので夏のパスタ用に気長に育ててみようかと。
下の種は左が25年ぐらいの昔にはイタりーではポピュラーだったルッコラですが、最近10年ほどはフランスもイタリーも右のセルバティコという野生のルッコラしか見かけません。確かに昔のルッコラは日持ちせずすぐに腐ってしまいましたが、最近のセルバティコはずいぶん長持ちします。
日本では、菜っ葉のように大きく改良されてしまい変な気がしますが、本来は日本の「つまみな」程度の大きさなのです。育ててみるとわかるかも。この種とパスタは三越日本橋新館EATALYで購入できます。
右上のパスタは、イタリーのかかとあたりの地域 プーリア地方を代表するパスタ、オレッキエッテ・直訳すると耳で、まさにそのものですよね。親指大の大きさです。このパスタとルッコラのみじん切りとツナ・トマト、そしてレモン少々にオリーブオイルを混ぜれば出来上がりという、冷製パスタは我が家ではとりわけ夏に欠かせません。さっぱりして、間単に出来て、満腹感もありお勧めの一品です。
