イタリアンな生活
2011.02.14 Monday
パリからミラノへは飛行機で小一時間、車だとアルプス越えがあり、早くても７時間はかかります。
一月末だというのに、アルプスは大変良い天気。冬場は天候も荒れ模様でなかなか空から綺麗なアルプスの姿を見ることができないので、今回はラッキーです。
ミラノのおしゃれ通りの代表、Via della Spiga スピガ通りですが、クリスマス飾りが一月末まで飾ってありました。パリと違っていたってシンプルな飾りつけ。
ファッション業界では洋服が売れなくて大変なご事情もあり、少しでも洋服が売れるよう願いを込めて、ナポリの洗濯物干しのイメージで飾り付けられているよう・・・。
とはいえ、TODSトッズのショップだけは、バーゲンに関わらず、入場制限の長い列が相変わらず通りをにぎわしていました。
2010.12.25 Saturday
イタリーのクリスマスはバチカン市国のおひざ元でもあり、フランスよりずっと宗教的で、伝統的な気がします。
クリスマスツリーも飾りますが、どこのおうちでも、キリスト生誕の場面を土でできた素焼き人形に彩色を施してつくった、プレゼピオと呼ばれる人形で、テーブルの上に飾っておきます。
馬小屋・羊飼いや東方の３博士・馬小屋の中の牛や馬、もちろんヒツジやヤギ・マリア様に生まれたばかりの赤ちゃん（キリストの人形）と飼い葉おけ、といった具合です。２５日になるまでは、飼い葉おけの中は空っぽにしておきます。
そして東方の３博士も毎日、日ごとに近くににやってくるように動かしていき、２５日には隠しておいた赤ちゃんを飼い葉おけの籠の中に出して、キリストの誕生をお祝いします。
もちろん代表的なプレゼピオはバチカンにいらっしゃればご覧いただけます。
こちらは等身大のプレゼピオで、キリストの生誕から十字架にかけられて処刑されるまでのシーンを20近くあるチャペルごとに飾ってある本格的なもの。
小高い山の中にいくつものチャペルが点在し、内部はこの写真のように等身大のプレゼピオが、聖書の内容そのままに飾られています。
世界遺産になっているイタリアの地域で、うっかり都市の名前を忘れてしまいました。思い出したら、書き込みし直しますね。
こちらも写真ではなくチャペルの内部に飾られているプレゼピオそのもです。
2010.11.16 Tuesday
収穫したサフランを使って早速ミラノ風リゾット（risotto milanese)の超簡単レシピをご紹介いたします。
リゾットは本来熱く煮たてたブイヨンスープにお米を入れ、仕上がるまでスープを足しながらずっとかきまぜ続けるのですが、日々忙しい中での夕飯向きではないので、冷ごはんで作る簡単な方法を以下に・・・。
↓パルメザンチーズをグラインドして、出来上がり時にお鍋にたっぷり加えます。
玉ねぎ4分の1をみじん切りにしてバターでよくいため、あれば白ワインを加える。その後水を加え、コンソメスープ一つ分を入れて煮立たせる。そしてご飯茶碗2杯の冷ごはんを加えて、水分を含んだらサフラン一袋を加えよくかき混ぜて出来上がり。最後にパルメザンチーズ（できればチーズのまま購入しておろし器などで粉状にすると一段とおいしい）をたっぷり加えてできあがり。
塩分はチーズの塩分だけで十分です。
本来はお米の芯が残るのがリゾットですが、日本のおじや風もおいしくいただけます。あまり煮すぎないようにするのがこつです。
イタリーのスーパーで購入できるサフランは左の写真。高価なので最近は売り場ではなくレジの中で保管していたりして、見つからないこともあります。ちょっと売り場の人に「ザフラーノ」は？とお尋ねください。
右の写真左側が袋の中身、これが3〜4個入っています。右側は昨年収穫した自家製で、冷凍保存すると粉状になって使いやすくなります。
2010.11.14 Sunday
今夏の暑さで消えてしまったかと思っていた
サフランの花が丁度今花盛り。今年は例年以上に花芽も増えているのでびっくりしました。
お目当てはもちろんサフランの赤いめしべ。花をさっさと摘み取っておかないと、かのめしべは風に飛んでどこかに行ってしまいます。
全く肥料も何もあげていないのに、毎年どんどん増えて紫の可愛い花を咲かせてくれ、おまけに高価なサフランまで残してくれるので、お庭に植えるお花としては一挙両得。
右側が本日収穫したもので、左側のが昨日摘んだもの。乾燥するとこんなに小さくなってしまいます。
そして、昨年まで10個も収穫できなかったみかんですが、苗がまだ大きくないのに実がすずなりで、枝が折れてしまいそう。暑さのおかげなのかしら・・・。
2010.10.27 Wednesday
秋も短くすっかり冬支度になっていますが、今年もあと2か月少々で終了してしまいます。そんなわけで、そろそろ来年の
アジェンダ作りをしないと一月の予定が記入できなくなってきました。
今年はゴールド尽くしで、クロスもゴールド、プリントペーパーもゴールドのプリント柄で制作し、いよいよ表紙の角もボロボロになってきています。
このプリントペーパーはハンドプリント製で、フィレンツェのピッティー宮の入り口の正面に古くからある”
Ｇiulio Giannini&Figlio"ジュリオ ジャンニーニ エ フィーリオというプリントペーパーのお店のオリジナル商品です。
そして、来年度も同じくジュリオ ジャンニーニのハンドプリントペーパーと西武の作品展でもふんだんに使用したフクシャピンクのスエード調クロスの組み合わせで、作成予定です。
Ａ５サイズのアジェンダはヨーロッパではもっとも一般的に使用されている大きさですが、あちらの方々は体力があるのか、このアジェンダより2倍ぐらいの厚みのあるものを仕事用に使っていたのが印象的でした。
2010.10.18 Monday
すっかり秋の気配ですね。庭の彼岸花の赤い色も金木犀の花の香りもすっかり消えてしまい、もう水仙の葉が芽を出しています。
この一か月近く、作品展に集中してしまい食事の支度もままならず、家族の栄養不足も心配。そんな時いつも大活躍するのが、このお豆さん達です。
イタリーのスーパーの野菜売り場の片隅に必ず置いてあるのですが、「LEGUME」と書かれたこの豆、フランス語でLEGUMEはスペルもそのままで野菜という意味なのですが、イタリー語ではこうした乾燥豆類をさします。（袋に記載のLEGUMIはLEGUMEの複数形です）
さて、このお豆のミックスと家にあるお野菜何でも、例えば人参・玉ねぎ・ジャガイモ・セロリ・ピーマン・ナス・さつまいも・大根などなどお好きなものとドライトマト3〜4枚のみじん切りを加え、コンソメ2個を入れて圧力鍋かシャトルシェフに入れて調理すれば、とってもおいしいスープが出来上がります。
以前家で催した食事会で出したところ皆様に好評でしたが、あまりの簡単さにレシピを聞かれ話すのもお恥ずかしい次第でした。
このイタリー製お豆のミックスは、三越本店別館地下一階のイタリー食品売り場に並んでいます。
私が使用しているのはエッセルンガというイタリーのスーパーのPBです。
袋の裏にはご親切にも使いかけの際きちんと袋を閉じておけるように、粘着強固なシールつきです。
2010.07.04 Sunday
湿度の高い日が続きますね。
市川の自宅では風通しがよいので、クーラーを使用することは来客があるときぐらいですが、都内ではきっとクーラーなしの生活は考えられないのでは？
クーラーなどで体を冷やしてしまったとき、急におなかが痛くなったとき、イタリーではすぐカモミールティーを勧めてくれます。体を芯から温める作用があり、レモンを入れてサーブしてくれるのですが、勿論バールなどでも出してくれます。
ティーバッグの乾燥したカモミールしか知らなかったのですが、ご近所のお友達で家庭菜園をなさっている方が、いつもおすそ分けしてくださる野菜に混じって摘んだばかりのカモミールの花束まで届けてくださいました。
確かにカモミールのフレッシュな香り、乾燥させてゆっくり味わおうと思います。
2010.06.10 Thursday
数年前オーナーが変わり、ようやく日本のデパート並みにブランド製品を販売するようになったイタリーの唯一のデパートリナシェンテ。あの大御所アルマーニも無名時代はこのデパートでバイヤーとして働いていたのもイタリーでは有名な話です。
最上階のレストラン街に行くと、（日本のデパートのレストラン街をイメージしないで下さいね。一目で見渡せるワンフロアーなので・・・）とっても小さなフードマーケット（らしきもの）があり、ここが結構楽しめます。
そこで見つけたクレーマ ディ バルサルミコ。何も考えずに手ごろな大きさなので便利そう、おまけにめずらしい白色だわ、と早速購入いたしました。
ところが、黒い方はイチジクが入っていたりして、純粋なバルサルミコではありませんでした。白い方は魚料理のソースとして使うとよいとのこと。勿論いづれもサラダにOKなのでシーフードサラダに、白のバルサルミコをちょっと試してみようかと思います。
2010.05.10 Monday
昨日は母の日。
昨年から、ようやくひとり立ちし始めた子供達からカーネーションをもらえるようになりました。
今年は積極的に花を贈ってくれたのには少々感激！
今まではこちらからお願いして、カーネーション一本でもよいからくださ〜い！と。それでも一本ももらったことはなかったのですが、ある日突然子供って成長するのですね。オドロキです。
私のの大好きなMadame Tsukiyamaの油絵と、カラーコーディネーションがぴったりでした。
2010.05.05 Wednesday
メモリーの不具合で半ば諦めていた、ヨーロッパの写真がようやく復旧いたしました。
さてイタリーの代表的な朝食、ブリオッシュとカプチーノのご紹介です。クロワッサンみたいな形をしているのに何でブリオッシュ？と、写真をご覧になって不思議に思われるかもしれません。
味は甘いブリオッシュで、形はクロワッサンというへんてこなのですが、イタリーのバール(カフェ）に午前中に行けば山盛りしてあります。朝食は立ったまま、バールでカプチーノとブリオッシュをいただくのが、習慣なのです。
座席に座ると、価格も1ユーロ以上高くなってしまうので、ほとんど座席に座って食べる人はいません。
ご紹介するのは、ミラノのVia Turattiにある、ちょっと人気で清潔感のあるバール、「
ビアンコ・ラッテ」。奥に入ると日本人好みのテーブルと椅子もあり、名前の通り牛乳の真っ白な色で統一された内装が何か可愛らしく感じます。
インテリアのところどころに飾ってある絵は、子供がクレヨンで描いたさまざまなイメージの絵なのですが、内装が真っ白なので、絵がとても素敵なアクセントになります。
Bianco Latte ビアンコ ラッテの外観。老いも若きも関係なくバールには人が集まってきます。
