primo corso講習作品集
2020.07.29 Wednesday
初級コースのアトリエレッスン、本日はご自身ででセミアレンジするA3サイズの紙挟みカルトレルと、同じくセミアレンジのノート作りを手間のかかる製図の計算をしつつ、立派に完成していただきました。
A3サイズなので初心者の方にはちょっと大きいサイズにチャレンジですが、厚手のマーメイド紙でジャバラ風の内ポケット作るなど、出来上がりが楽しみな製図に一喜一憂されていました。
やまぶき色のクロスがピッタリあったプリント紙。ハトメで穴をあけて
イエローの丸ゴムを通して、
フェルマエラスティコの装着に初チャレンジ。金具がとても柔らかいので、丁寧にペンチで折り曲げていかないとちょっとおデブちゃんに仕上がります。そうなるとハトメの穴に入らなくなるので慎重に曲げてください。
ノートは中ぐらいのサイズ、
12�僉�17�冂�の大きさの方眼ノートです。初めてのチャレンジで、ノートを表紙に貼りつけるまですべてご自身で完成させ、BRAVO❣です。プリント紙は和紙製です。
布クロスベルデアックアとマッチした和紙に、ノートのおしゃれ
花布と
しおりは忘れずに。
グリーンの花布と
パ-プルのしおり
作り途中のままの
アドレス帳を私も完成させました。赤の花布とこげ茶のしおりを合わせました。
花布としおりはこんなにバラエティーがあります。太いタイプのしおりと細めのしおりがあります。表のカラーに合わせてしおりのカラーもコーディネートさせると一層おしゃれです。
2020.07.24 Friday
感染者は増え続けていますが、経済は少しずつ回復の兆しのように感じます。
以前のようにのんびり庭の手入れをする暇もなくなり、恥ずかしながら庭もとうとう雑草が伸び放題。
先日依頼されていたポストカードケース3点ようやく完成しました。
一番右側はもう数少なくなってイタリーでも入手困難となったエトロ布地。カシミール柄と可愛いフクシアピンクの花との組み合わせはイタリー人のセンスでしかきっと生まれてこない気がします。
スエード調クロスを全てにコーディネートしました。ピンク、バイオレット、ワインカラーです。
可愛い靴の布地、靴袋にしかならないと思っていたのですが、こだわらずに色々使えそうです。まずはマスクケースにしてみようかと思っています。
2020.07.13 Monday
アトリエレッスンは現在レッスン日以外でも私の都合さえつけばご希望日にお受けしています。(サンイデーのキットレッスンは予定日のみです)コロナ感染者の年齢層もグッと上がりつつある都内に積極的にでかける勇気がなかなか持てそうになく、アトリエにいる時間もまた最近多くなっています。
本日は始められたばかりのK.Mさん、なんと１日で3作品完成され、さすがに緊張感も解けず疲弊されたご様子でした。製図も注意力が必要ですし神経を使う分脳内がちょっと疲れますね。
一作目は、昨年から人気のカラー
イエローのクロスで仕上げた
ブック式写真立て。とっても可愛くてイエローカラーは元気をいただけるようです。
たためば本のような形状でプレゼントにも最適。この仕上がりでプレゼントすると、誰も手作りには見えないらしく、大抵どこで購入したの？と聞かれるそうです。
二作目は
A4サイズバインダー。こちらもなんと素敵なコーディネート。写真立てと同じプリントペーパーを使用したとは思えない雰囲気です。クロスのカラーを
ブルーキアーロに変えるだけでイメージがすっかり変わります。クロスとプリントペーパーの組み合わせは♾に近いのでお一人お一人の個性で如何にも。
バインダーの扉を開けばハッとする朱色のマーメイド紙で、気持ちもハイに。ファイル整理も楽しくなります。
最後三作目はサイズ2種類の
A4.A5クリップボードですが、
バインダー金具を装着する体験をなさったばかりで、金具付けが楽しくなられたご様子。
あっという間にクリップボード完成です。
人気のプリント紙はクラシックな柄で、こちらもクロスのカラーでイメージの変化が著しい。
2020.06.30 Tuesday
先日ご用があってアトリエにいらして下さったKさん。ギフトコレクションで販売していたイルパピロのマーブル紙の横型フォトフレームをお買い上げいただきました。
さっそくご使用いただき、そのお写真を送ってくださいました。
手描きの人物似顔絵に色がぴったりと喜んでいただいていたのですが、まさに色合いが馴染んでいます。
Kさんは額装を習っていらして、金色の入ったイタリア製プリント紙で、額装の技術を活かされて下の写真のような素敵なフレームも作っていらしゃいます。
そういえば、イルパピロで昔購入したフレームには金色の枠が一枚内側に入っていた事を思い出しました。
手間のかかる作業ですが、一段と豪華になりますね。
Kさんは日本語筆耕をご職業となさっていて、筆で字を書くことが大好きだそうです。
カリグラフィーはアルファベットの筆耕で、私もよく依頼しますが、日本語の場合は賞状や宛名書など結構身近なところで知らない間にお世話になっていることも多いですね。
ご興味のある方は
こちらが⇒彼女の筆耕ブログ、ぜひご覧になって下さい。
2020.06.26 Friday
ギフトコレクションで販売している
クリップボードですが、しばしばお好みオーダーを頂戴します。
今回のお好みオーダーA4サイズご希望のプリントペーパーの柄行の取り都合が悪く、大幅に無駄が出て予算オーバーしてしまうため一旦はお断りしたものの、追加料金を更に頂戴してご希望通りに仕上げることができました。
昨日のレッスンで使用した
カメリア柄のプリント紙ですが、クロスの組み合わせでずいぶんとイメージが変わります。このコーディネートを決める時が一番楽しい、とレッスンにお越しの皆様口を揃えておっしゃいます。コーディネートクロスは
ワインカラーと
ローズです。
そして大人の雰囲気が人気の
ブロッカート。上記のカメリア柄に劣らず人気のプリント柄とカラーです。
コーディネートするクロスは
アザレア、と
パープルです。
2020.06.24 Wednesday
今日明日とアトリエレッスン日ではございませんが、レッスンを開催しています。
長らく開催できない状態が続き、現在はアトリエレッスンにお越しいただいた方には、
その方のご都合と当方のスケジュールを照らし合わせて、なるべくご希望に沿って任意開催しています。
平常、遠方からお越しくださる皆様方もどうぞご遠慮なくお問い合わせいただき、規定の講習日以外に
都合がよろしい日をご提示ください。
今日のアトリエレッスンは先週からおはじめになられたK.M.さん。完成した作品は2点でしたが、あと少しで3点完成のところでお時間になってしまいました。
アトリエ内で販売するちょっとお得なイルパピロの限定マーブル紙をご使用。
麻のグリーンクロスをコーディネートして
アコーディオン写真立てが仕上がりました。本日のレッスンでは初めてウレタンボールをご自分でカットしたり、そのカット方法や使用方法の決まり事を覚えて頂きました。
仕上げにふわっとマーブル紙部分が浮き上がるように、
モデラーを使用して細かく作業、気を遣う部分が多く、大変お疲れ様でした。
その次は
壁掛け式写真立てを完成。以前公開講座をした地券紙のコーナー抜型を使用して、
壁掛けフックで仕上げました。
前回の3穴写真立てを復習なさって赤の
プリント紙ツタ柄を使用。ガラッと雰囲気が変わり元気をいただけそうです。
2020.06.18 Thursday
このブログをご覧いただき、カリトナージュの魅力に惹かれて、初めて体験されるK.M.さんがいらしてレッスン受講されました。
第一回目の課題は3穴写真立てで、色々なテクニックを習得いただく要素が豊富な割には時間内に完成する効率が良い課題のレッスンです。
物をおつくりになるのがお得意とのことで、製図もカットものり付けもスムースにこなされて、こちらもすっかり安心しきってしまいます。
作品は丁寧にきれいに仕上がりました。ちょっと薄手のROOSIのこのプリント紙はお好みだそうで、初心者には作り辛いのですが、しわ一つなく美しい糊付け。
ウレタンボールの扱いに手間取られましたが、ほとんどの作品にこれから使用されるのですぐに上達されると思います。
材料：
３穴写真立て ・
布クロス麻ワイン ・ プリント紙
ゴールドパープル花柄
2020.05.23 Saturday
ワインノートの内容を先日紹介致しましたが、ようやくノートが完成致しました。
現在ワインノートに似合うプリント紙がすっかり売り切れてしまった為、以前にキット用にカットした葡萄柄やワイン柄の物がないかアトリエ内を探すのに結構な時間を費やしてしまいました。
そのお陰でまた、少し整理ができて助かりました。
ノート作りのレッスンは初級コースで行いますが、簡単なようで奥が深い。
まず必要な材料は下の写真左から綴じあがりノート・表紙用の厚紙・ハトロン紙・地券紙（芯材）。
そして、ノートを装飾する役割を担うのが、しおり紐（
細幅・
太幅）と
花布。
上記の材料の他に布クロスとプリント紙が必要です布クロスだけにしてエンボス加工やシールを貼ったり慣れてきたらお好みで仕上げます。今回は
若草色の布クロスにこのブドウ柄プリント紙を合わせて、あえて明るいイメージにしてみました。
唯一の外側から見えるノートのおしゃれは、この花布。
製本のアトリエではノートプレスがありしっかり押しができますが、このプレスは結構なお値段と場所を取るので、残念ながら当アトリエにはありません。ご自宅でも普通に辞書など重い本を載せて一晩プレスして仕上げることができます。
2020.05.22 Friday
昨日、レッスンをすべて終了され、当方のディプロマ試験を待つばかりの生徒さんより、このおうち時間を利用して、ブック式写真立てをお作りになったとのご連絡。
一緒に画像を送ってくださったので公開いたします。
以前、夏のお着物の最高級品の反物、越後上布にする苧（からむし）という上質の麻の生産からはじまり、糸を紡ぎ、そして機を織って作り上げるお仕事をなさっていたそうです。
かつてご自分で仕上げた苧の反物を藍染にし、染め上げて仕上がった布を使用して、表側にはイタリーのペーパーや
クロスを使われ、何ともインターナショナルで高級な作品が仕上がりました。
表面はウレタンボールが入っているのでふっくらとして立体感があります。
アトリエでは、はがきサイズの写真が入るブック式写真立てで作り方を初級コースでお教えしています。
彼女の織機はじめ関連のお道具をを作り上げてくださった大工さんの命日に間に合うようにお作りになったそうです。素敵なお話です。
コツコツとお仕事の合間に毎月アトリエに遠くから通ってきてくださった生徒さんですが、私も着物が大好きで越後上布の着物は何千万円もする高価なお着物ですから、それを織っていらしたと聞いて感激していました。
そして、趣味で長年習っている御家流香道の先生のご先祖は、室町時代に新潟でとれる最高級のからむし（青苧といいます）の販売権益を一手に押さえて、それを朝廷に納めていたというお公家様、不思議なご縁と思っています。
この史実は青苧が、租税として取り扱われていたため、
国税庁のホームページにも記載されているぐらいで興味深いものがあります。
2020.03.27 Friday
初級コースでお教えするノート作りですが、ｶﾙﾀﾌｨｵｯｺの第二回目の講師資格試験に合格されたC.U.さんが、既に7〜8年もたっているのに、しっかり応用して下さり、大学院の博士論文提出時にご自分で製本なさり、博士の学位を取得されたとのこと。画像をご送付いただきました。
掲載が大変遅くなりましたが、C.U.さんおめでとうございます！
イタリアの学生達が卒業論文提出時には、必ず製本して大学に提出する習慣があることをレッスンの折に時々話しておりましたが、日本国内でも実践していただき、大変光栄に思っております。
多大な知恵と影響を当店に与えてくれたイタリーは現在大変悲しい状況に陥ってしまいました。仕入れに出かける予定で、先方のメーカーに連絡を取っていました。3月初めのことでしたが、最初は来る際にはマスクと手指消毒ジェルを持参のこと、といわれていたのですが、3月10日には、状況が悪化しているのでもうイタリーに来てはいけない、来ないで！というメールが入り、緊迫した状況が伝わってきました。
かの地では外出禁止令も出ていて、その後こちらも連絡が取れない状況です。
欧米諸国に比べて、こんな時、日本人が元来持つ控えめな態度が功を奏している感じがあります。
ショップは現在休業中になっておりますが、この機会に、しばらくお休みしていた道具や材料の使い方など、画像と共に今後再開してアップしてまいります。
引き続きブログをご覧いただければ大変嬉しく、今後の作品作りのお役に立てるよう皆様のお越しをお待ちしております。
