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六義園での挿し木ワークショップ

先月訪れた文京区の六義園で、挿し木のワークショップが開催され参加してきました。

なによりも、この柳沢吉保の大名屋敷に300年前に植栽された古木のつつじを頂戴できることが楽しみの一つでした。

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つつじの歴史を学んで、その後庭園に向かい、どのつつじを挿し木するか植栽されている場所をご案内してくださいました。
そして、研修室に戻って、一人ひとり、自分の手でプランターに2種類の鹿沼土をいれるところからはじめます。

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今日は珍しいつつじを3種類も挿し木するので、割箸で区別をつけるため仕切りをして、楊枝で穴をあけて、そこに楔形に先端をカッターでカットした枝を挿していきます。

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こんな感じに各種類6本ずつ。

一番右の枝は古木中の古木「本霧島」という赤い花をつけるつつじで、元禄年間には江戸中で一世を風靡した赤い花だったそうです。

鹿児島県の霧島から5本だけ苗が運ばれ、そのうちの一つは京都の宮中に、そして残りは江戸の徳川幕府に。

更にそのうちの3本が幕府から下の古地図の駒込にあった東京ドームと同じ大きさの植木屋 伊藤伊兵衛の霧島屋に下賜され、地図の中中央に3本大きな木の絵があるのがわかりますが、ここに植えられ、柵で囲われて人が容易に入れないような状況の中で育てられました。

六義園にあるこの本霧島もこの植木屋から苗をわけてもらっているという古木なのです。

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この地図をきちんと読むと、各ブースごとに庭園がこしらえてありテーマを持ったギャラリーとなっていることがわかります。

すでに江戸時代に日本ではイギリスのガーデンフェアーのようなイベントでなくテーマパーク風のガーデニングセンターがあったということで、世界でも類を見ない存在だったそうです。

聞いてびっくりの楽しいワークショップでした。