本日のアトリエカルトナージュレッスン 和綴じ本

新幹線の乗車率も街中も賑わう昨今ですが、またまた8年ぶりに生徒さんがレッスン再開くださりとても嬉しくお迎えしました。お久しぶりでお喋りも弾み、コロナの3年間を差し引けば5年振りの再会で積もる話が止みません。

初級を既に終了され中級レッスン2作品目で中断されていたSさんは、ご家族がなさる読み聞かせの会用の原稿に表紙を作りたいとのご希望。
ノートにするか迷われていましたが、以前単発の生徒さんで同じく読み聞かせをの講演をなさる方が、ご自分の原稿作りに和綴じ本で作成された方がいたのを思い出し、和綴じ本づくりのご提案をしたところ即決。

まずはご自身用に下の画像右のB6サイズの和綴じ本を製図して作っていただきました。
外部レッスンで行う場合にはなんでもキットになっていて、貼って綴じるだけの作業ですが、アトリエではどの大きさにも対応できるように全てのサイズ出しから行います。

和綴じ本

ご自身用とプレゼント用にB6サイズ、そして読み聞かせ用原稿はB5サイズなのでどちらのサイズも、製図してまず型紙を作り、とりわけ綴じ穴の位置がズレるとガッカリしますからその位置型紙も作って準備万端です。
和綴じ本の表紙は一般には和紙ですが色で勝負のイタリアンカルトナージュはもちろん布クロスを使用します。
そして表紙裏に貼る見返しはクロスのカラーに合ったプリント紙を使用。

とてもモダンな和綴本に変身です。

布クロス ベルデアックア  グリーンキアーロ  プリント紙  カシミール  グリーンチェック

青の罫線入りの中身のノートは永井荷風が断腸亭日記で使用したものを日本橋の和紙専門店榛原で復刻したもので、筆でも万年筆でも綺麗に書ける薄手の和紙で出来ている貴重な仕上がりの紙です。

見返し部分

ロウ引きの麻糸で康熙とじ(こうきとじ)と言う綴じ方にして上下の隅をちょっとおしゃれに演出。

康煕綴じ