和綴本レッスン


本日は聖徳大学の講座で、小さいB6サイズの和綴本のワークショップにご参加いただいた方がご自身でご使用になる為にB5サイズの大きい和綴本製作の講習をご希望されアトリエレッスンに来て頂きました。

先日講師の方がなさった時に表紙に芯材の地券紙を入れるとスッキリとしまった仕上がりになるのでご提案したところ、やはりこちらの仕上がりの方が人気のようで承諾されて早速開始。

B4の紙を半分に折る作業から始めました。この時に活躍するのがイタリー製ボーンヘラ。あたりが柔らかいのでこの薄手の和紙にも傷つくことなく綺麗に折線をつけることができました。

折線

製図などでガイドラインを引くうちにあっという間に1時間経過、結局一冊仕上げるのに1時間半かかってしまいました。とは言えクロスを始めその他の材料はカット済みのキットなので全ての準備から始めると時間は結構かかります。

仕上がり

今回見返しはプリントペーパーがしっかり厚みがあるので、B4サイズを1/2に折るのではなくB5サイズにカットして一枚で対応しました。

紺色のキャレのプリント紙を見返しとして貼り込みました。

見返し

綴じ糸と両端の背部分に付けた角裂(カドギレ)の色を紺色で揃えて、ささやかながらこんなところで洒落感をアピール。最後に私のお手製マーブル紙で作った表題用の紙を貼って出来上がりです。
綴じ始めるとあっという間に仕上がるので、今までの準備は何だったの?と思ってしまう和綴本でした。

背の仕上げ

材料  布クロスワイン   角裂用布クロス 紺     地券紙0,25mm厚     プリント紙キャレ紺色   麻糸    榛原製日乗箋罫紙B4サイズ