革財布の修理
東京のお盆も終わり昨夕は送り火でご先祖をお送りしました。昨晩はうっかり早く就寝して以下のブログアップに至らず失礼しました。
コロナで運動不足となり、用事で都内に出かけただけでもすぐに疲れてしまうこの頃。筋トレしっかりしないといけませんね。
昨日は近所の方から何故か財布の修理を依頼され、できる範囲でお直ししました。
見た感じではまだ綺麗で、捨てるのにももったいないマリークワントのお財布。持ち主ご本人のお気持ちが分かります。
カルトナージュでもそうですが、ノートで言えばちょうど背にあたる部分は一番傷みやすいところ。
ミシン目を解いて革を張り替えるだけの機械がないので、上から革を貼ってワンポイントでカシメ飾りで仕上げる方法を快諾していただきました。
ご本人のご希望でピンクの革を使用して手漉きですが、革漉きを4辺全て行い折り返しや貼り付けが綺麗に仕上がるようにしておきます。この時はショップでも販売している革包丁と手すき用のガラス台を使います。
そして革用ボンドで張り合わせ、極小両面カシメを打ち付けて飾り用と貼り付けた革が剥がれないようにと二役で仕上げました。
カシメを打つ際にはネンを使用して位置がずれないように印をつけて装着位置を決めていきます。ほんの僅かズレただけでも見てすぐ分かりますから、飾りカシメにする際は注意深く位置決めをします。
御依頼主からは喜んでいただけたのでほっとしています。
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