5月から始まる渋谷西武 レザーカルトナージュレッスン

かつてハンドバッグデザイナーでもあり、職人の先生にまで師事してハンドバッグをつくっていた経験を生かして、とうとうカルトナージュを皮で制作することに。

遠い昔の経験が今また再び役に立つとは…。

まずは回転式のカードケースを革で作ってみました。おまけで皮のタッセルも。


card case in pelle

私が大学生の頃、まだ、今のようにおしゃれなバッグがなく、アンアンとかノンノとかのファッション雑誌も創刊されていませんでした。
ただ、6歳年上の姉が当時おしゃれ好きで、フランスから週刊誌のELLEを航空便で取り寄せていたこともあり、ヨーロッパ、とりわけパリで流行している当時既にあったポシェットなどのおしゃれなバッグに憧れていました。

そこで、日本におしゃれなバッグがないなら自分で作ればよい、と単純に考えて講習や先生を一人で探し始めました。そのうちハンドバッグ専用のミシンと革漉き機があればなんとかなる、とハンドバッグ専門のミシン屋さんで機械を購入したところ、今でも師と仰ぐ職人気質の先生をミシン屋さんに紹介され、お弟子さんは取らないとおっしゃるのに強引に師事させていただくことに。そこで教わったことが今のカルトナージュ制作に大いに生かされていて先生には感謝の限りです。
当時先生は現在もフランス製本ルリユール第一人者の栃折久美子さんと交流があり、製本用の機械もご自分で作られていました。何でもお作りになり、銅板を腐食させて自分のネームプレートを作ったり、皮以外のことも数多く教わりました。

まさか私も製本をかじるとは思いもよりませんでした。
今から40年以上も昔の話です。