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ミラノの大御所デザイナー アルマーニの死

丁度私がイタリア在住時1985年頃はアルマーニのファッション全盛でしたが、アルマーニ自身一時はエイズにも感染して身体中の血液を全取りかえしたと、当時噂されていましたが病を克服して90歳過ぎまで長生きしての活躍。一時代を築き上げての大往生でした。

この同じ時期に活躍したMOSCHINOモスキーノもエイズに感染し、彼はあえなく亡くなってしまいました。
当時はモスキーノが主催するパーティーに招待されたり、ミラノのオシャレなレストランに行くとアルマーニが普通に来て食事していたりと大御所デザイナー達を気軽に目にすることができた何だかとても良い時代でした。

こちらも年齢を重ねると,病気も出て来て大変な思いをしますが、こうして過去の出来事を時々振り返って懐かしく当時の様子を現在の社会状況と見比べる事が出来るのもちょっとした楽しみになって来てしまいました。
善きも悪しきもありますが、まさか今のように日本での雇用がこんなに厳しいものになるとは想像もつきませんでした。

AIの時代になり,これからの著しい世の中の推移をしっかり見つめつつ、今は病に押されて動きが鈍っていますが 、AIに邪魔されない手仕事をまだまだ極めて行きたいと進路を検索中です。

今も冬場ジーンズに合わせて着用しているアルマーニのジャケットとブラウス。いまだに着用できるのはデザインがシンプルで何よりも素材が上質だったからでしょう。素材の良さはどの大御所デザイナーにも共通する事ですが、とりわけイタリア人の素材に対する探究心は並々ならぬものがあります。
それはカルトナージュで使用するクロスや紙の素材の良さにも共通しており,当店がイタリア製にこだわる理由もこの点なのです。

アルマーニ ジャケット ブラウス

モスキーノはいつも可愛らしいデザインでお気に入りでしたが,可愛すぎて派手なので今はちょっと。
下は80年代にイタリアでリゾート用に着ていたコットンオーガンジーのブラウスですが,今の流行にも劣らぬデザインなのでちょっとびっくり。

モスキーノのブラウス

余談ですが、イタリアでは学生は6月から8月までバカンス。子供達は3ヶ月の間様々な経験ができます。
海や山で家族とリゾート体験ができ,ヨーロッパは陸続きですから大学生は仏語圏やスペイン語圏などのリゾート地でアルバイトをして語学を磨いたり、行動範囲も広くてインターナショナル、島国日本とはえらい違いです。
工場やブティック等は8月は完全にお休み。オーナーたちは大抵、山の家を所有していて(お手伝いのおばさんでも大概は皆田舎の山の別荘を持っていましたけど)ゆっくり英気を養ってくるのです。