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ミンクのコートのリフォーム

日本で持っていても全く役に立たないミンクのコート。ミラノ時代は寒くて必需品でした。

昨年お着物を着用したときにも使用できるよう、毛皮の縫製工場にマントーに作り直してもらい、仮縫いを二度ほどしてようやく出来上がりました。



fur coat

重たいミンクの毛皮をシェアード加工してもらい、表面の毛皮の毛足の長さがすっかり短くなって、軽量に。まるでビーバーの毛皮のようです。ミラノではミンクより軽くて高価なビーバーの毛皮はかつてはとても人気でした。

衿の部分は、昔のコートのままにしてあるので色が濃いまま。
シェアードするとすっかり色も薄くなってしまい、新しいものを買ったような気分。ひざ丈まであるので、寒がりの私でも大丈夫。


bag

かなりフレアーのあったコートだったので、少し毛皮が残ったのですが、バッグもついでに作っていただきました。

contrast

お着物を着た時に袖が邪魔にならないよう、肩の下から裾まで手の出し入れ用にスリットが入っています。ボンボンを作ってもらい、ボタン代わりに開閉用にとめてあります。


colour

バッグはシェアードしていないので昔の毛皮のコートの色そのままですが、色と材質感の違いがこんなにも違うものになってしまいました。

このコートを取りに行ったとき、ミンクの似たようなバッグが3個もあったのですが、販売用かと思ったらお客様がご自分のコートで作れるだけのバッグを作ってほしいとの依頼でつくったら、こんなにできてしまったとか。

毛皮工場  江上毛皮縫製加工