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ビギナー向けレッスン

以前からリクエストに応じてお一人様からでも開催している,ビギナー向けお好みに応じたレッスンですが、先週に引き続き本日も開催致しました。

上手に仕上がるようにあらかじめキットセットで準備しています。

本日は樹脂加工で作るコースターと前回も行ったパンフレット持ち歩きケース。

樹脂加工のコースターはすでに出来上がっているコースター台にプリント紙を特殊な方法で貼っていきます。カーブのあるのものはプリント紙ではシワが寄り難しく、普通は揉み和紙を使って仕上げます。ご本人のたってのご希望でお好みのピンク無地和紙、シルバーの和紙などをベースにネコ柄のデコパージュ用プリント紙を切り貼りして樹脂加工をほどこし、最終的には切りはりの段差をなくして仕上げています。

樹脂加工のコースター

今回はトライアルでお気に入りの猫柄の布地に裏打ちをしたものを一つ樹脂加工したらどうなるか作っています。無地和紙を使った時よりも、裏打ちをしてある猫ちゃん勢揃い布地なのですがシワが出ずに綺麗に貼り上がっています。
まだ樹脂加工1回目なのでこの後どう仕上がるか楽しみです。

コースター

パンフレットケースは以前にサンプルを作ったものが奥の焦げ茶の作品で手前の布クロス ベルデアックアの作品が本日完成したものです。はじめてのカルトナージュ体験をされたのですが、普段からアクセサリーをお作りになっていらっしゃるそうで、とても無駄のない作業をされ美しい仕上がりです。

パンフレット持ち歩きケース

内側の見えない部分は少しコントラストのあるプリント紙を使用され、こちらも手を抜かずにしっかり作業されています。

ケース内側


先週のビギナーレッスンで画像撮影できなかった円形厚紙を製図して作ったミニトレーもご覧ください。
イタリアで購入できる最後のエトロインテリア布地となってしまったダマスク織風の布地を使用して型紙まで作成して仕上がったトレー。89歳の生徒さんのはじめての作品です。
内側は布クロス麻ワインを使用してエトロ布地は裏打ちしてから貼り合わせています。

エトロ布地のトレー

ダマスク風の布地にはやはりゴールドのちょっとベネツイア風のイタリー製ブレードがお似合いです。このブレードは元々中央で折って張り合わせるタイプのブレードなので今回の仕上げにはうってつけでした。
底は0,4mm厚の芯材用白色厚紙に布をくるんで仕上げてあります。

毎日お飲みになるお薬入れとしてお使いになるそうです。
ご高齢だった為、この一回をなさって目が大変疲労してしまったとの事。あと二十年若かったら続けられたのに、と口惜しそうに今回限りでおやめになられ、大変残念な事でした。
ストレスにならないための趣味ですから、製図も多くご高齢の方にはお勧めできないのかもしれません。

底側