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マエストロコースで習得するクリップボードとバインダー

カルタフィオッコでお教えするマエストロコースは作品の内容がPRIMO CORSO(プリモコルソ)・SECONDO CORSO(セコンドコルソ)・TERZO CORSO(テルツォコルソ)と3段階に分かれて、順を追って、きれいに仕上げるテクニックを学んでいただきます。

外部での講習の場合は、時間の制限や生徒のレベルなどまちまちで、残念ながら一人一人のレベルに合わせて講習できないのが心残りですが・・・。

下はプリモコルソの作品でB5サイズとA4サイズのクリップボードバインダーです。A.S.さんの作品:B5サイズバインダーとクリップボード

B5size

何の変哲もないクリップボードとバインダーですが、ここでは、バインダーを作成する際の表紙と背部分をつなぐ溝をきれいに仕上げるテクニックの習得とコーナー飾りのクロスやプリントペーパーの製図のために簡単な計算式も記憶にとどめていただきます。

この計算式は、私が友人に依頼されていくつも同じコーナー飾りを作っていくうちに、統計を応用して考え出したもので、多分どんな作品でも統計さえ取れば、数式が作成できるはずだと思います。

金具の装着方法も、習得していただきますが、とりわけB5サイズの26穴バインダーの金具付けはテクニックを要するので、きちんと講習時に習得されていない方はあとでうまくつけられずに、困ることがよくあります。

何事も簡単そうに見えて、落とし穴が結構あります。

下:同じくA.S.さんの作品 A4サイズバインダーとクリップボード

A4size

そしてクリップボードは、その数式にあてはまらない条件の場合に、マニュアルで作成する練習用として作っていただいています。

マエストロコースはデコラティブな作品を作ることが目的でなく、機能や仕上がりをきちんとした材料・芯材の扱いや、使用方法をお教えすることで、より一層プロに近い仕上がりを提供しています。

そのため、絵画目的で製造されているケント紙などは機能上の問題で、一切使用しておりません。デザイン学校や美大など、プロのデザインを目指して勉強された方なら、ケント紙を芯に使用するということは紙の性質上まずあり得ないのです。

芯材用の紙の種類は、和紙も含めて相当数ありますが、職人だけが知っていたものなので残念ながら表立った文具店には無いのが現状です。